この記事は、SNS発信、インフルエンサー、YouTuberにも大切な“伝える力”を身につける方法です。
マーケティングの方法がどんどんと変わる今、人間の心理に基づいた、ココロ(心)に届くマーケティングについて解説しています。
マーケティングとは
マーケティングとは、4つのPで構成されていると言われています。
- Product(商品)
- Price(価格)
- Place(流通)
- Promotion(販売促進)
これらの4つをうまく活かして、モノを売ることがビジネスというわけです。
しかし、ひとむかし前とはちがい、誰もが意見を発信し、誰もが商品をつくり、誰もがモノを売れる時代の今となっては、4つのPを“合理的”につくりあげても、消費者に届かないことが多くなっています。
あなたの発信は、人の“ココロ”に届いているか?
消費者心理は、決して合理的なものではありません。その証拠に、多くの人を悩ませる“衝動買い”や“衝動食い”なんていうこともあります。
ダイエット中に衝動食い、よくあります・・・
人は理論ではなく、感情や意識で動いています。それが、ココロ(心)というものです。
このココロに届く“何か”を生み出すことが、ソーシャルメディア時代のマーケティングです。
ココロの奥にあるインサイトとは?
ココロには2つの意味があります。
1つめは、あなたが頭の中で考えていること、フィーリングなどの感情(喜怒哀楽など)というココロです。これを表面意識と言います
2つめは、ふだん意識もしていないけれども、なぜか自分の行動パターンや思考パターンを決めている、潜在意識と呼ばれるものです。これを最近では、インサイト(洞察)と言います。
意識しないでもしてること、たくさんあるよね
空気吸うとか?
これからのマーケティングとは
人が何らかの行動を決める時、実は、インサイト=潜在意識が95%を決めていると言われています。
誰もが何かを発信できる時代は、情報過多の時代でもあります。
そうした中で、「人の“ココロ”に届く情報を発信する」ことが、とても大切になってきています。
ココロに届くとうれしいよね!
お客様の立場で、喜びを共有する
これからのマーケティングでは、ズバリ「お客様の立場で考え、提供したい喜びを共有する」ことが重要です。
デフレ下においては価格競争になりがちですが、他にも“感動”や“購買体験”、“ブランドへの共感”など、価格以外のところにココロが動かされることが多くあります。
そのためには、何かを発信する側が、「人の立場で考えられる“ココロ”の洞察力」を高める必要があります。
“ココロに届く”インサイト(洞察力)を高める方法
ココロに届くインサイトを高めるためには、以下の方法があります
徹底的にお客様(伝えたい人)目線で考える
まず、相手のココロに届けるためには、徹底的に相手の立場にたつことが大切です。「この情報を発信したら、相手はどのように受け取るのか?」「ココロの奥まで届く情報なのか?」ということがチェックポイントになってきます。
ここで言う「徹底的に」ということは、「じぶん」の立場をいったん捨ててみる、ということです。
人は何かを伝える時、「じぶん」の都合や伝えたいことを中心に考えるのが普通ですが、「相手のココロは何を求めているのか」を考えることで、まったく別な視点が思い浮かんでくることでしょう。
自分の“ココロ”を知る
人のココロに届くインサイト(洞察力)を高めるには、まず、自分を知るということが大切です。
よくEQということが言われますが、これは「ココロの知能指数」とも言われ、自分や他人の感情を理解でき、コントロールできる能力です。こうした力を身につけるために、自分のココロを見つける必要があります。
人は、自分のココロを見つけた以上に、相手のココロを見つけられないものです。
自分のココロの奥にあるインサイト=潜在意識を探す旅は、同時に人のココロを探す旅でもあります。
“ココロのひだ”をつくる
自分のココロのインサイトを発見することで、あなたのココロには、“ひだ”というものができます。
この“ココロのひだ”は、人が困っていることや、悩んでいること、助けて欲しいことを“理解できるココロ”です。
この“ひだ”をつくることによって、相手の立場で考えることができ、相手のココロが何を求めているのか、わかるようになります。
“コンパッション”を深める「慈悲の瞑想」
自分や人のココロが理解できることを“コンパッション”と言います。
これは「慈悲」という意味です。大切に慈しみながら、それが大切すぎて悲しみにも変わる、という深い愛情です。
このココロを深めるための方法が、「慈悲の瞑想」というものです。
以下のような、誘導瞑想もありますので、ぜひ取り組んでみてください。
これからは「タテのつながり」より、「ヨコのつながり」
ソーシャルメディアで回っているもの、それは“共感を生むもの”です。
これまでのビジネスでは、製品は川上から川下に流れ、情報もテレビや新聞、本などが供給されていました。
しかし、今は情報は「上から下」ではなく、“ヨコ”に広がる時代です。ですので、”共感を生み出す発信”というものを意識する必要があります。
なるほどね!
共感を生み出す力がこれからのリーダー像
そして、これからビジネスで成功したり、インフルエンサーとして発信したり、またそうでなくとも、さまざまな情報を個人として発信したりする時に、「ココロに届ける」ことを意識できることが大切です。
ですので、これからのリーダーや、時代をけん引する人は、「共感を生み出すことができる人」と言えます。。
そのために、“ココロ=心”の力にめざめて、相手のほんとうの心に届くメッセージを発信していくことが、さまざまな分野で大切です。