この記事は、瞑想をはじめてみたい方、また瞑想をしているけれども、他にどのような種類があり、「自分でできるのかな?」と思っている方に、瞑想の種類とやり方について、簡単に解説しています。
ぜひ参考にしていただければと思います。
瞑想はたくさん種類があるけど、自分に合ったものを見つけることが大事です!
瞑想とは
瞑想は、古代から現在まで、無数の宗教者、哲学者、精神指導者、聖人たちによって教えられており、歴史ある瞑想の方法だけでも、何と500種類以上あると言われています。
歴史上、瞑想は、古代インドで行われていましたが、それが最も発達したのは、「仏教」です。
ゴータマ・シッダールタ(仏陀・釈尊)は、今のネパールで誕生し、北インドで教えを説くとともに、様々な瞑想の方法を指導しました。
その仏陀が教えた瞑想が、形を変えたり、内容が整理されたり、加えられたりして、現代で瞑想やマインドフルネスとして実践されています。
本当は、とっても難しい理論がたくさんあるんだよね
仏教の瞑想
仏教における瞑想は、「悟り」を得ることを目的にしています。
「悟り」とは、肉体としての人間を超えて、精神的な自分に目覚め、あらゆる煩悩(苦しみの原因)を断ち切っていく力と言われています。
通常、マインドフルネス瞑想を行う場合には、難しい仏教教学などは分かりませんが、「悩みをなくす作法」や「精神的に成長する心のトレーニング」などとして実践されていますので、やはり根底には、こうした仏教的な瞑想の基本が入っていると言えます。
要は、ストレス解消できるってことだよ!
キリスト教の「霊操」とは
仏教だけではなく、キリスト教のカトリックでは、「霊操」という、瞑想の方法があります。
これは、イエズス会の創始者である、イグナチウス・デ・ロヨラが体得し、イエズス会で主に行われていたものです。
日本でも有名なフランシスコ・ザビエルもイエズス会の創設メンバーの一人ですが、彼もロヨラから「霊操」を指導されたと言われています。
ただ、「霊操」はキリスト教的な瞑想ではありますが、ロヨラによって、緻密にやり方が指示されていますので、一般的には実践が難しいかもしれません。
一方で、その本質とは、「キリストの生涯」を心の眼で見つめていくことで、神の愛と一体となることを目指します。
マインドフルネス瞑想においては、時に、スピリチュアルな観点から、「ハイヤーセルフ(高次元の自分)との対話」なども行われることから、少し重なる部分もあるかもしれません。
ハイヤーセルフ…
瞑想の基本
歴史的な瞑想の基本について振り返ってみましたが、これら仏教とキリスト教に共通している瞑想の基本があります。
それは、以下の通りです。
- 呼吸によって、心を整える
- まず、考えを整理して、頭をスッキリさせる(浄化の段階)
- 浄化とは、自分の過去を振り返って、良いことは素晴らしいと認識し、悪いことは教訓にして反省する
- 次に、原因と結果の法則を見抜く
- それは、客観的に自分を見ることで、感情を越えて、冷静に原因を探究し、新たな視点(気づき)を得ること
- そして、より高い視点で物事見ることができる
- この段階が、神と一体となったり、ハイヤーセルフと対話する、などと言われる段階
瞑想には、大きく言って、このような段階があります。
まずは、スモールステップで、日常的にストレスを解消したり、人からの影響を受けない自分になったりする練習をすることで、「気づき」や「新しい視点」を得られる、より高い視野を持ち、人に振り回されない人生を送ることが可能になってきます。
奥が深いんだね〜
瞑想の種類
ここに、主な瞑想の種類や効果、難易度をまとめまています。
下記は、簡単なやり方になっています。
詳しいやり方は、実際に誘導瞑想を行う必要がありますので、下記のYouTubeチャンネルに登録し、配信を楽しみにしてください。
瞑想の種類 | 内容 | 難易度 |
呼吸法 | 心が落ち着く | ★☆☆☆☆ |
数息観 | 集中力が高まる | ★★☆☆☆ |
朝瞑想 | 一日を気持ちよくスタートできる | ★★☆☆☆ |
サマタ瞑想 | 不安を取り除く | ★★★☆☆ |
ヴィパッサナー瞑想 | 気づきを得る | ★★★★☆ |
止観瞑想 | 感情を止め、原因と結果を見る | ★★★★☆ |
無念無想瞑想 | 悩みが消える | ★★★★☆ |
慈悲の瞑想 | 愛の感情が深まる | ★★★☆☆ |
捨てる瞑想 | 過去を切り離せる | ★★★★☆ |
ヒーリング瞑想 | 心身が癒される | ★★★☆☆ |
呼吸法
深呼吸を繰り返して、ただ呼吸に集中していきます。
主に、鼻から息を吸って、口から息を吐いていきます。
この理由は、息を吸う時には、お腹の下まで空気を入れるようにし、口からゆっくり息を吐くと、全身の空気が抜けるようになるからです。
数息観
深呼吸の数を自分で数えます。
吸って1回、吐いて1回として、何気ない意味のないことを数えることに集中して、イライラした気持ちを抑える効果があります。
難易度を★★としたのは、イライラしている時は、意外に何度も数えることができないためです。
朝瞑想
朝に瞑想を行うことで、頭が整理され、一日を気分よくスタートできます。
朝と夜は、特に潜在意識に伝わりやすいため、理想のイメージを描きながら瞑想をするのに適しています。
サマタ瞑想
サマタは、「定(じょう)」という意味であり、心を定め、今ここに集中することです。
マインドフルネスの元でもあり、過去も未来も、他人も環境も切り離して、今ここにある自分を見つめていく瞑想です。
ヴィパッサナー瞑想
知恵を得る瞑想とも言われています。
原因と結果の法則の中で、新しい視点を得るための瞑想です、原因と結果とは、単に、時間的に過去こうだったから今こうなり、今こうだから未来にこうなる、というものではありません。
他者や環境の中で、つながっている自分を見つめ、その中で客観的に自分を見つめ、気づきを得ていきます。
止観瞑想
止観とは、観ることを止める、という意味ではなく、サマタ瞑想+ヴィパッサナー瞑想となります。
まず、今ここに集中し、悩みや考え事でぐるぐるしている頭から離れ、気づきを得るプロセスを踏んでいく瞑想です。
無念無想瞑想
これは、「とにかく考えない」瞑想です。
考えは、一日の中で、無数に頭の中に湧いてきて、それが時に神経をすり減らし、悩みを固定し、精神に影響を与えます。
この無念無想瞑想は、1分に何回も湧いてくる「思い」を押止め、次に、ここ最近ずっと考えでいる「想い」を止め、長期的に自分はこういう人間だと考えている「念い」を止めていく訓練です。
悩みが消える効果はもちろんのこと、それ以上に、自分を長期的に縛っている「ブロック」を外す効果もあります。
慈悲の瞑想
慈悲の瞑想は、基本的には、仏教の「四無量心」を中心に行っていくのが普通です。
さまざまな慈悲の瞑想はありますが、本来の慈悲とは、「慈・悲・喜・捨」という四つの心を目指す中で得られるものと言われています。
全ての人への「慈しみ」を持つ瞑想、全ての人の苦しさを取り除いてあげたい「悲しみ」の心、分け隔てなく人の幸せを「喜ぶ」心、人の幸せに嫉妬しない「捨」の心、です。
捨てる瞑想
欧米では、「LET GO」の瞑想として知られている瞑想です。
「LET GO」とは、手放すという意味であり、さまざまに執着しているものを手放すことです。
過去と決別し、新しいスタートを切るときに有効な瞑想です。「捨てる」ということは、実は、なかなかできないものです。過去の失敗や人間関係だけではなく、過去の成功体験も、新しい成功を目指す上では障害になることもあります。
ヒーリング瞑想
その名の通り、心身ともに癒していく瞑想です。
主にイメージングの力によって、健康な自分を強く心に描き、メンタルヘルスを整えます。精神の力は、肉体にも影響を及ぼしています。
「自分が癒やされている」「自分に癒しのエネルギーが流れ込んでくる」というイメージを繰り返ししていくことで、潜在意識に「健康」という文字を刻印します。
おわりに
以上、主な10種類の瞑想の方法、内容、効果、難易度について、紹介しました。
詳しいやり方については、瞑想コーチによる誘導瞑想を聞きながらやることが推奨されます。
MEDITERRACEでも、随時、配信を予定していますので、下記のチャンネルをフォローしておいてください。