マインドフルネス思考

会社経営に導入すべきマインドフルネスの実践ー生産性、創造性、幸福度を飛躍的に高める秘訣

この記事は、会社経営とマインドフルネスの関係や有用性についてまとめています

マインドフルネスを取り入れることで、社員の生産性、創造性、幸福度が飛躍的に増し、業績アップだけではなく、本質的な利益の追及や、従業員のモチベーション向上など、会社の中身を充実させていくことにつながります。

最後に無料で導入できるマインドフルネス瞑想を紹介していますので、ぜひ、ご一読ください

マインドフルネスが会社経営に役立つ

マインドフルネスとは、「散乱する思考を整理して、現在、ただいまの課題に集中すること」です。そのため、会社経営において、経営方針、事業のミッションや理念、事業計画を実行していくにあたり、とても効果的です。

海外企業では、Google、Twitter、ゴールドマン・サックスなど、多くの大手企業が取り入れているのは有名ですが、近年、日本においても、トヨタ、パナソニックをはじめ、マインドフルネスや瞑想の実践を取り入れています。

松下幸之助氏小倉昌男氏稲盛和夫氏という、「経営の神様」「名経営者」「プロ経営者」と言われる方々も、禅や瞑想の実践を通して、時代を見つめ、会社を見つめ、自らを見つめて、「あるべき姿」を社会に展開されてきました。

経営者にとってのマインドフルネス

経営者は、激動する社会の中で、現状に甘んじていては即脱落してしまうという危機感と、売り上げ、利益、資金繰りなどの経済的課題、取引先との信頼関係、従業員の教育や社内関係など、心配と不安の種は尽きません。

そのような時、社長や経営幹部が、「ストレス発散」という名目で、社会的に認められないような行動をとってしまえば、それこそ会社が一巻の終わりになることも少なくありません

マインドフルネス、瞑想、禅は、経営者にとって、「そもそもストレスを感じない」ようになる、「社会、会社、経営者である自分」を調和させる技術なのです。

社員にとってのマインドフルネス

経営者にとって、社員教育や従業員のモチベーション、生産性、創造性の向上は、常に関心を寄せている課題です。

あなたの会社の社員の「創造性=アイデア創出力、創意工夫力、言われなくても正しい判断ができる力」が倍になる、また、「生産性=やる気に満ちて仕事ができる、時間単位の効率」が倍になる、「幸福度=毎日出社したり、仕事をしたりすることが楽しくて仕方がない社員で溢れる」としたら、会社はどうなるでしょうか。

きっと、会社の業績は飛躍的に向上し、社会への貢献度も劇的に向上し、達成感を得ることができるでしょう。

マインドフルネスの導入は、こうした社員を数多くつくるための方法です。

メンタルヘルスケアとしてのマインドフルネス

マインドフルネスは、近年、「ストレス低減法」として、仏教の禅から派生した理論です。

昨今のようなパンデミックの中で、リモートワーク化が進み、この新しい生活様式は今後ある程度、定着していくと思われます。

しかしながら、私の元には、会社が知らないところで、「ウツになっている」「仕事と生活の区別ができない」「ずっと自宅で正直どのようにしたら良いかわからない」「これで会社が存続するのかが不安だ」「自分が残れるのか心配だ」という声が無数に届いています。

「リモートワークでのストレス解消法」については、下記もご参照ください。

会社側も公私の境目が分からなくなり、どこまで責任を持つ必要があるのか、模索している企業も多くあります。

最近では、自宅にいながら福利厚生を提供できるようなサービスも出始めていますが、マインドフルネスの時間を提供する」ということは、最も本質的で、かつ業績アップにつながる方法です。

マインドフルネスを実践していくことで、働きながら人間としての成長につながる、充実した時間を送ることができるのです。

マインドフルネスの具体的効果

では、マインドフルネスを取り入れると、どのような具体的な効果があるのでしょうか。

代表的な効果は、以下の5つが挙げられます。

物事を客観的に把握する力がつく

会社経営や仕事は、必ず「成果」が求められます。その成果は、「お客様からの信頼の集積」「商品、サービスの対価」「いかに効率的な経営をしたか」が、財務諸表や口コミ、評判などで、自社以外の外から、客観的に示されます。

そのような時に失敗してしまう原因は、「このような判断をするお客が悪い」「自社の良さが全く分かっていない」ということにはじまり、個々人の仕事においても、「自分の仕事を理解しない上司が悪い」「やる気がない部下が悪い」と、ついつい「人のせい」「環境のせい」にしてしまうことです。

そのような場合は、大抵、「自分を客観的に見れない」ことが原因です。物事を客観的に見るためには、次のことが重要です。

感情と事実を区別する訓練になる

会社の状態や、現在の実力、社会のニーズ、マーケットの状況を客観的に把握し、それを調和させていくことが社業の発展に求められることを述べましたが、そのためには、経営者、経営幹部、個々人が、「自分の立場を守ること」を離れて、「感情」と「事実」を分ける訓練が必要です。

これが進むほど、「経営者は人を使えるようになる」「客観的な会社の実力が分かる=無謀な投資を、浪費をしなくなる」「未来を冷静に見つめられる」ようになります。

そうは言っても、経営者も人です。そして、働いてくれている社員も個々人の生活があり、課題があります。社内の人間関係は、感情のもつれによって、時に大きな被害を呼んでいきますので、ストレスマネジメントの一環としても、マインドフルネスの実践により、感情をコントロールする技術を取り入れてみることが効果的です。

創造性を引き出す

会社にとって創造性は利益の源です。ずっと同じ取引先で安定しているところもあれば、このように生活が変われば、その市場変化の脅威にさらされ、撤退を余儀なくされることも少なくありません。

しかし、人間がこれだけ生活をしている中で、ビジネスチャンスがなくなるということはありません。日本は人口の減少が始まっていますが、世界の人口は増え続ける一方です。そこに加え、IT技術の進化により、もはや情報の伝達に時間の壁、言語の壁は、なくなりつつあります。

環境がどのように変化しても、「創造性」によって、新しいアイデアや商品、サービス、売り方、売り先、ビジネスモデル、などを創造していくことによって、必ず道は開くことができます。

マインドフルネスの取り組みは、過去の延長である「思い込み」「こうあるべき」という前提を自然に取り去り、新しいアイデアや、時にインスピレーションが湧くきっかけとなります。

「思い込み」の影響や脱却の方法は、下記もご参照ください。

モチベーションを上げ幸福度を増す

仕事のモチベーションアップは、生産性の向上につながり、ひいては会社の業績にも影響を及ぼします。

しかしながら、人間が仕事をすることは、「働く喜び」「社会の役に立つ喜び」という本質的な目的があります。それが、「働きがい」「生きがい」の創造です。

マインドフルネスは、ストレスの原因となる脳を整理し、「今ここに集中」していきます。

人間が幸福を感じる時には、①動的な幸福=達成感②静的な幸福=リラックス、があります。

マインドフルネスを仕事に取り入れていくことで、この両者を得ることができ、経営者、及び社員の幸福度が増し、「この会社で働いていてよかった!」という喜びを得ることができます。

放漫経営を防ぐ

マインドフルネスを実践している経営者は、現在の自分の実力と、会社の総合力、そしてマーケットの成熟度、等を見極めて、最適な判断をすることができます。

過度に感情に左右されたり、事前の見積もりが甘かったりすると、大きな失敗につながります。しかし、失敗をしても、経営者を責める人はいません。経営者を責めることができるのは、”市場”である”お客様”のみです。

マインドフルネスは、いわゆる「内省」をもたらし、自分を深く見つめていく行為につながります。そのため、失敗をしているけれども振り返らず、時に「放漫経営」になり、業績の悪化を招くことを防ぎます。

また、内省を習慣とする企業は、互いの意見を尊重して、「聞く耳を持つ」人の多い企業です。そうした企業ほど、多くの意見を取り入れて、付加価値を増大させることができるのです。

それゆえ、マインドフルネスを会社に取り入れるということは、「個人の心身の健康」と「チーム力、組織力を高めること」につながるのです。

「内省」の効果と方法については、下記もご参照ください。

企業への導入方法

最近では、マインドフルネスや瞑想セミナーをサービスとする企業も増えてきています。会社の状況に合わせて、ライブセミナーやオンラインセミナーが行われています。

企業へ導入する場合の注意点は、以下の通りです。

  • 最初は、セミナー講師やコーチングを推奨
  • 基礎となるテキストを学ぶ
  • 社員一人からでもOK
  • 普段のデスクでもOK(その場合、電話の音の対策が必要)
  • 決まった時間を作る
  • 頻度は、1週間に1回〜月に数回が目安

マインドフルネスや瞑想の導入は、特に何かの器具を使用するわけではないので、とても簡単です。

椅子があれば行うことができ、場合によっては、床に座れば良いので、「空間」さえあれば可能です。(公園やビーチで行うこともあります)

下記は、参考までに、「企業内マインドフルネス講座」の事例です

企業内マインドフルネス講座の事例

  1. ガイダンス(5〜10分)…マインドフルネスの基本的な考え方を解説
  2. アイスブレイク(10分)…参加者同士で自己紹介(もしくは発表)
  3. 導入(10分)…BGMをかけながら、ストレッチやリラクゼーションをする
  4. マインドフルネス誘導(15分)…講師の誘導の言葉に合わせて、意識を集中させていく
  5. トーク(10分)…参加者同士で気付きを話し合う(もしくは発表)
  6. まとめ(5〜10分)…講師によるクロージング解説

以上のような形式で1時間もあれば可能です。

こうしたプログラムは、企業でなくても、小グループの集まりや、仲の良い友人・知人、ヨガグループなどでも行うことができます。

無料でできる「仕事に役立つマインドフルネス」とは

下記は、「仕事にも役立つマインドフルネス」です。

全て無料で行っていただけますので、こうしたガイド付き瞑想を活用することで、簡単に導入が可能です。

最後に:マインドフルネスが価値を創造する

以上のように、マインドフルネスの実践は、個人のストレスを低減することにとどまらず、その能力を最大限に引き出し、かつチームや組織として、まとまる力を作っていきます。

また、経営者にとっても、問題解決能力、判断力、リーダーシップを高めていくための方法です。

マインドフルネスや瞑想を仕事の一環として導入していくことで、あなたの仕事、あなたの会社は生まれ変わることでしょう。

これは、個人としても行うことができますので、ぜひ、上記のような無料でできるマインドフルネス瞑想をあなたの人生に取り入れてみてください。

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