今日は、「自分を整える力」と題して、人生でとても大事なテーマについてお伝えします。
「自分を整えるって何?」について、また、「意識や潜在意識まで含んだ自分そのもの」をどのようにして整えていくのかについて、迫っていきたいと思います。
これを実践していくと、自分が良い方向に変わったという実感が持てるようになりますので、日々の生活に取り入れてみてください。
第1章 「自分を整える」って何?
まず最初は、「自分を整えるって何?」について、答えて行きたいと思います。
自分を整えると聞くと、まず最初に思い浮かぶのは、マッサージに行って「体を整える」ということかも知れません。
また、気持ちが落ち着かない時に、気持ちを沈めたり整えていくことも、自分を整えることになります。
これを合わせて、トータルで心と体が整ったり健康になることを目指します。
気持ちと体は繋がっていて、相互に影響を与え合っています。
気持ちが滅入ると、体もそのように反応して体調を崩してしまったり、逆に体が元気だと、いつも気持ちよくいられることがあります。
ですから、どちらも整えていく必要があります。
この「心身」というのは、英語では”mind and body” と言いますが、マインドアンドボディと一緒に使われるのが「スピリット”spirit”」という言葉です。
この”mind and body, spirit”をテーマにしたセミナーが、全米やヨーロッパでも行われています。
この場合のスピリットは、「精神」や「魂」と訳すことができますが、このチャンネルで少し馴染みのある言葉に変えると、「潜在意識」や「無意識」と言われるものです。
これは、「心や気持ち」と「体」、そして「精神」と言われる「無意識」や「潜在意識」の、この3つを合わせて自分と認識していくという意味が込められています。
よく武道などで言われる「心技体」と言ったものでしょうか。
何かの偉業を達成するためには、心と技と体を全て調和させ、整えていくことが大事という考え方です。
そのような感じで自分を整えたり、自分というものを定義する時に、もう少し解像度を上げて、自分の気持ちや心、精神(無意識まで含んだ自分)、これを整えていくと必ず人生が良い方向に変わっていきます。
①ありのままの自分を受け入れられる!!
具体的に自分を整えるとどのようになるかということですが、まず1つ目には、ありのままの自分を受け入れることができるようになります。
これもなかなか難しいですよね。ありのままの自分と言われて、どのような自分を想像するでしょうか?
「普段何気なくテレビを見ながらお菓子を食べている自分」、これが本来の自分だと思う方もいらっしゃるかもしれません。
また、「一生懸命何かに取り組んでいる自分努力している時に生きがいを感じている自分」が本当の自分だと思う場合もあります。
また、「これまで閉ざしていた心に気づいて、自分の本当の感情を明らかにして良いのだな」と思えた時、これが本当の自分かもしれないですよね。
反対に、ありのままの自分で生きられない時、人は社会の中で自分の役割を演じるように「ペルソナ」という仮面をかぶっているとも言われています。
それが長く自分の顔にこびりついてしまうと、その仮面が自分だと思っていつも「24時間365日、誰かの期待に答えるための自分」が自分だと勘違いしてしまうこともあります。
そうなるとちょっと身が持たないですよね。
なのでこのペルソナを付けるということ自体は決して悪いことではないと思いますが、それを意図的に外すことができるというのも、大切な能力です。
それがありのままの自分を受け入れるということです。
②孤独が怖くなくなる!!
そして自分を整えると2つ目には、孤独が怖くなくなるという効果もあります。
孤独ということは、よくよく考えると私たちの恐怖心と共に根深く存在しています。
この孤独への恐怖というものが、自分をいろいろな行動に駆り立てます。
孤独というのは、静けさや静寂とも言い換えることができると思います。
私たちは普段いろいろな情報に反応するようにできているので、なかなか静けさというものを味わう時間がありません。
人によっては5秒や10秒の静けさが耐えられなかったりします。
この場合の静けさというのは、「1人で過ごすことには慣れています」というものではなく、自分の中でいろんなことをぐるぐる考えたりして、「これをしなきゃ、あれをしなきゃ」とぐるぐる考えている状態が静まっている状態です。
また、「マインドチャタリング」と言って、思考の中でおしゃべりをしている状態、これが静まっているという状態です。
要は、考えない時間です。
この「考えない時間」に、どれぐらい耐えられるか想像しただけで、もう無理と思ってしまう方もいます。
自分を整えると、孤独や静寂、その恐怖心から自由になっていくことができます。
③毎日が充実する!!
さらに自分を整えると、「生きている実感」というものを感じるようになるので、毎日が充実していきます。
私たちの思考は、常に過去のことをたくさん考えたり、未来の不安で、実はいっぱいになったりしているものです。
例えば、「お金がなくなる恐怖」や「生活ができなくなる恐怖」も、いま生きているはずなのに、未来のことを心配している状態です。
もちろん常識的には、長期的な計画というものはとても大切です。
ですが、ずっとその心配が心の中を占めてくると、やはり自分自身が「いま生きている」という実感が持てなくなってしまいます。
むしろ実際は、なかなかそうしたことを考える時間がなく、1日の充実感などを味わえなくなってしまいます。
ですからこうした面からも、自分を整えるということが大事です。
④仕事がうまくいく!!
さらに言うと、自分を整えると仕事がうまくいきます。
私たちが仕事をする時には、頭を働かせ、手や足を動かしてどこかに行ったり、作業をしたり、パソコンを打ったりいろんなことをすると思います。
その中で様々なアイデアを生み出したり、判断をしたりしています。
その元になる資本として、自分の気持ちや心の状態、モチベーションの状態などもとても大事です。
また、体の状態も大事です。
さらに、様々な判断の元になっている「無意識の力」というものも働いています。
無意識で考えていることを、私たちの脳は一瞬で認識して様々なものを引き寄せます。
脳機能にはRAS (ラス)という機能があります。
RASとは「Reticular Activating System」の略で、脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)という脳機能の1つです。
脳には自分の関心があるものを見つけるというフィルターがかかっています。
これがないと、世の中には情報がありすぎるので、全部を認識して反応していたら脳がパンクして機能しなくなってしまいます。
そこで、こうしたフィルターがあるというわけです。
例えば、仕事のことでこうしたいということを思っていると、そのようなものが目について現実として認識されていきます。
これが引き寄せの法則の観点からも、よく言われています。
ですから、私たちの無意識で何を考え、どういう価値観を持っているのかというのが、とても大事なのです。
⑤人間関係がうまくいく!!
さらに自分を整える効果として、「人間関係がうまくいく」というものがあります。
人間関係は、いろいろと悩みが出てきます。
しかし、人間関係は悩むものではある反面、幸せの源でもあります。
いろいろな人がいなかったら問題も起こらないかもしれないけれども、その分、理解や共感し合える相手がいないと、人生はとても寂しいものになってしまうと思います。
この人間関係を阻害してしまう大きな要因が「言葉」です。
発せられた言葉は、相手の気持ちに影響を与えていきます。
人間関係が悪くなってしまう時の大きな要因も、気持ちや感情をストレートにぶつけてしまった時ではないでしょうか。
それを整えることができたら、自然に人間関係も整っていきます。
以上、まず第1章のパートでは、「自分を整えるとは何?」ということで、伝えてきました。
自分というのは心や感情、気持ち、そして自分自身の体と、精神や無意識の部分まで含んで自分であり、それを整えると以下の5つの効果があります。
まず、ありのままの自分を受け入れられるようになる。
2つ目には、孤独や静寂が怖くならない。
3つ目は、生きている実感が持て、毎日が充実するということ。
そして4つ目は、仕事がうまくいく。
そして最後の5つ目は、人間関係がうまくいく、というものです。
まず始めに、「自分を整えるって何?」ということを押えさせていただきました。
第2章「自分を整える準備運動」
さて第2章は、「自分を整える準備運動」と題して、自分を整える方法をお伝えする前に、その入り口になることをお伝えしたいと思います。
「自分を整える」ということの「整える」という字は、漢字では「整理整頓」と書くことができます。
また、「調和」の「調」と書いて「調える」というように書くこともできます。
この調和の「調」を用いるとこの反対が、「不調」です。
今日は不調だな、良くないな、という意味でいろいろな時に使うと思います。この不調というのが、整っていない状況のことです。
何かモヤモヤするなとか、イライラする、あるいは、すっきりしないなという時、または、いろいろな物事がうまくいかないと感じる時、その原因が「整っていない」ということにあるかもしれません。
自分を整えるということは、腸内環境だけではなく、無意識を含めた様々な気持ち、これらをトータルで整えていくことが必要です。
反対に、「不調だ」、「ななかなか良いことがないな」と思ったら、それは整っていないだけです。
そうであるならば、「整えればいいんだ」と考えると、気持ちが切り替わって自分を整える方向に意識が向いていきます。
自分を整える準備運動
ここで、自分を整えるための準備運動を3つ、ご紹介したいと思います。
①「余裕をつくる」
まず1つ目は、ちょっとだけでいいので「余裕を作る」ということです。
皆さん、心の余裕をどれぐらい意図的に作ろうとしているでしょうか?
いつもやることに追われてしまいがちで、「時間がない」、「余裕がない」など、こうした状態になってしまうことがよくあると思います。
ですから、自分を整えようとする前に、まず「余裕をつくる」、または「時間をつくる」ということ。
自分を整えるための時間や心の余裕、それを作ろうとすることが準備運動に当たります。
ここにも実は、無意識の中にあるバイアスの影響があるとも言われています。
時間がない中で、何かをする余裕がないという場合には、まだそれをしようという方向に意識が向いていない時であるのと同時に、何かをしていなければ、自分の価値を認められないというバイアスがかかっている場合があります。
ですから、これを整えていく前に、準備運動から意図して自分に余裕を作ってあげたり、その方向に自分の意識を向けていくために時間を作るということが大切です。
②整っていない「今」を受け入れる
そして2つ目には、整っていない「いま」を受け入れるということです。
なかなか「いま、整ってないですよね?」と言われて、「はい、整っていません」と、すぐに答えられる人も少ないと思いますし、いきなり言われたらイラっとしてしまうかもしれません。
ですが、やはり不調な時は、立ち止まって考えてみると、やっぱり色々乱れているなと思うことがあります。
私自身を振り返ってみても、そうした時はたいてい、食生活が乱れていますし、自分のいつものルーティンが崩れていたりします。
また、十分なマインドフルネスの時間が取れていなかったりする時でもあります。
要は、自分を整えることに時間や余裕をを作っていない時です。
まずは現状を認識して、自分を整えたら、必ずここから毎日や人生が充実していくんだと思うこと。その出発点に立つということです。
現状を受け入れるということです。
③深呼吸をする
そして3つ目の準備運動は、「深呼吸」です。
最近、余裕がないなとか、時間がないなと思った時に、「深呼吸」を忘れていることがあります。
皆さん最近振り返って、深く呼吸ができているでしょうか?
この呼吸が浅くなると、体も凝ってきますし、関節などが思うように動かなくなっていきます。
そしてこの呼吸と、心臓の鼓動と感情は、大抵連動していますので、呼吸が浅くなると鼓動が早くなり、それがいろいろな焦りの反応を生み出していきます。
ですので深呼吸というのは、いざマインドフルネスや瞑想を実践しようと思った時だけではなく、普段から心がけて呼吸を深くしていこうと思うと、自分を整える準備運動になっていきます。
ここまでで、「自分の整え方」の前編となります。
次回は、後半から「自分を整える方法」をご紹介しいきたいと思います。
是非楽しみにお待ちください!