この記事は、マインドフルネスの完全ガイドです。マインドフルネスの歴史、意味、実践方法を解説しています。
初心者から上級者まで、マインドフルネスの本質をより深く理解できる内容となっておりますので、ご一読いただけましたら幸いです。
マインドフルネスは、いろいろな説明を聞いてだんだん掴めてきたよ!
マインドフルネスとは
マインドフルネスとは、「いま、ここに集中する」心と感情を見つめるトレーニングです。
マインドフルネスは、思考や内面を見つめる作業のため、方法が掴みにくいと感じることもありますが、マインドフルネスの必要性や意味、考え方を理解することで、より実践がすすみ「幸福感」と「成果」を両立することが可能になってきます。
マインドフルネスは、「幸せになる技術」だよ!
企業も導入しはじめているマインドフルネス
マインドフルネスは、個人だけではなく、いま多くの企業にも取り入れられています。
Google、Apple、ゴールドマンサックス、Yahooなどの海外企業だけではなく、トヨタ、リクルート、パナソニック、メルカリなどの日本企業も取り入れはじめています。
- 創造性の発揮
- 人間性の向上
- リーダー育成
- 生産性の向上
- 健康経営の実現
- メンタルヘルスの向上
- 人間関係の改善
マインドフルネスは、感情を整え、心を整え、自他の関係を整えて、全体の中の自分を正しく認識していく技術のため、情報量が多く、変化の激しい今において、ますます必要性が増しています。
へー!色々なところでやってるんだね!
「瞑想ルーム」が設置されている会社もあるよ!
ビジネススキルとしてのマインドフルネス
マインドフルネス、またはマインドフルネス的な思考ができることは、必須のビジネススキルになりつつあると言えます。
例えば、マルチタスクが要求される仕事においては、情報管理とともに、頭の整理がついていなければ、とたんに歯車が止まってしまいます。
また、大きなプロジェクトになればなるほど、多くの利害関係者や協力者がいるため、その中での自分の役割を果たす必要があります。
さらに、自分自身の立場を、社内での立場、社会的な立場、人間関係の中での立場、家族との関係での立場、さまざまな環境の中で自己認識を持つ必要があります。
こうしたスキルは、マインドフルネスを実践することで可能になるものです。
マインドフルネスをやっていると仕事が良くできるようになりますな!
ストレス低減法としてのマインドフルネス
マインドフルネスは、もともと「マインドフルネスストレス低減法」と言い、ストレスマネジメントに効果を発揮します。
ストレスは、生産性を低下させ、メンタルヘルスを弱らせるだけではなく、人間関係の悪化、コミュニケーション力の低下につながり、全体の士気の低下、業績悪化などにつながります。
個人としても「幸福感」を保ちながら、同時に社会に貢献し、「成果」をもたらす技術、それがマインドフルネスです。
ストレスは万病のもとですな・・・
マインドフルネスの歴史
マインドフルネスは、1979年に、ジョン・カバット・ジン氏によって、マサチューセッツ大学内に「マインドフルネス・ストレス低減センター」が設置されたことにはじまります。
同氏は、仏教から禅を学び、それを心理学などの西洋科学と融合させ、「マインドフルネス瞑想」を教えています。
その後、多くの研究者によって成果が報告され、前述の企業への導入に加え、多くのセレブリティー、アスリート、著名人も実践し、「瞑想(メディテーション)」と合わせて、ライフスタイルの一部にもなっています。
瞑想との違い
前述の通り、マインドフルネスは、仏教思想を元にして理論化されました。それゆえ、マインドフルネスは、広い意味では瞑想の手法の一部と言うことができます。
瞑想とは、もともと古代インドで行われていた修行方法で、釈迦が仏教を興した際に、さらに高度な理論化がされ、広がりました。
瞑想とは本来、心を探求し、真理に近づくことを目指しているのに対し、マインドフルネスは、「いまここにあること」に集中し、瞑想の中でも「無」になることを目指し、「正しく見る」ことを目指していると言えます。
両者を合わせて、マインドフルネス瞑想と呼ぶことが多く、手法は非常に似ています。
深く考えないで、一緒でもいいのかな・・・?
もちろん!
マインドフルネスの考え方
マインドフルネスにおける基本的な考え方は、以下の通りです。
出来事と感情を切り離す
あなたの周りに起きている出来事に対し、もっとも目をくもらせてしまうもの、それは「感情」です。その感情が、「のぞんでも、その通りにならない」「人が思う通りに動かない」「環境が変わらない」など、悩みや苦しみ、イライラの原因です。マインドフルネスでは、この出来事と感情を切り離し、まずは思考をクリアにすることを目指します。
本来の自分を判断せずに見つめる
感情から離れた目で物事を見ることができたら、「現在ただいまの自分」をあたかも他人のように見ていきます。人間関係の中で、社会の中で、ただ自分がいることを見つめていきます。その時に大切なことは、「判断しない」ことです。ただ、良いも悪いもなく、素直な自分を発見します。
自分を受け入れる
次に、ありのままの自分を知り、受け入れます。この「自分を知る」ということが、自分の「操作方法」を知るということであり、知ることで自分という乗り船をコントロールできる自分に近づきます。
要は、心をスッキリさせることだね!
マインドフルネスの実践法
マインドフルネスは、一般的に次のような段階で行います。
- 静かな場所で、リラックスできる姿勢をとります
- 深呼吸を10回くり返します
- 5分間、自分の呼吸に集中します
- 自分の感情を客観的に認識します(怒っている、悲しんでいる、喜んでいる、等)
- その自分を他人と思って、さらに見つめます
- その自分と周りの環境のあり方を、客観的に見つめます
- 自分を知り、他人を知り、理解を深めます
続けると、だんだん深くなるよ!まずは3回やってみよう!
マインドフルネスの注意点
マインドフルネスを実践するにあたって気をつけたい点は、ありのままの自分を見つめることで自己嫌悪に陥らないということです。
そして、恐れを抱かないということです。
この場合の恐れとは、1つめに「孤独に対する恐怖」であり、2つめに「自分を見つめる恐怖」です。
マインドフルネスは「判断せず、ありのままを見る技術」ですが、「見る」が「観る(内面をみる意味)」に変わった時、心の動きを見つめながら、新しい視点である「気づき」を得ることができます。
「気づき」を求めることで、自分を見つめる作業が苦痛ではなくなってくるでしょう。
最初は、「どうなの?」と思ってたけど、やってみると「心のシャワー」を浴びるみたいに気持ちよくなっちゃったね!
取り組む頻度の目安
マインドフルネスは、はじめは週末などの時間がある時に行ってみましょう。慣れてきたら、週に2回、さらに毎日行うのも効果的です。
マインドフルネスは、「リフレクション」の作業にもなります。「内省」や「ふり返り」とも言われるリフレクションを繰り返すことで、人間性の成長につながります。
さらに上級者は、一日の中で、常にマインドフルな状態にあることを目指します。全ての瞬間や、感情がブレてしまった時に、瞬時にコントロールできるような状態を目指していきます。
感情の奥にあるのが、ほんとうの自分なんだよ
さらなる上級者を目指して
マインドフルネスを実践するにあたり、初心者から上級者を目指す方にもおすすめなのが、ガイド付きマインドフルネス瞑想です。
適切なガイドがつくことで、マインドフルネスが深まっていきます。
下記の動画も参考に、幸せになる技術をマスターしていきましょう。